ブログ
ぐんまコワーキング編集部の特集記事
「農作物」と「農産物」って似た単語ですが、少しだけ意味が違います。
今回は農作物と農産物の違いと、使われ方を解説します。
農作物は、田んぼや畑で作る栽培植物全般のことです。
大きく5つの種類に分かれます。
・普通作物(主に主食になる作物のこと)
・飼料作物(家畜の肥料に用いられる作物のこと)
・緑肥作物(作物の肥料となる作物のこと)
・園芸作物(野菜、果樹、観賞用の草花のこと)
・工芸作物(比較的長期にわたる加工や製造工程を経て製品になったもの)
上記の5つのカテゴリーから主な農作物を紹介します。
・普通作物ー稲、麦、トウモロコシ、イモ類、豆類
・飼料作物ー牧草、ソルゴー(イネ科の穀物)
・緑肥作物ーレンゲ、マリーゴールドなど
・園芸作物ーキャベツ、ナス、大根、柑橘類、桃、ブドウ、盆栽など
・工芸作物ー桑、綿花、荏胡麻、サトウキビ、コーヒー、ワサビなど
農産物とは、農業によって出来た生産物のことです。
この中には畜産物(肉類や卵、牛乳など)も含まれています。
しかし、文脈によっては畜産物を含まない使われ方もします。
・穀物(米や小麦など)
・野菜(じゃがいもや人参など、一般的に販売されているものすべて)
・果物(リンゴやぶどうなど)
・花(菊、チューリップ、バラなど)
・畜産物(牛や豚、鳥などの肉、または卵や牛乳など)
「農作物」は田んぼや畑で栽培された植物全般のことを言います。
対して、「農産物」は、農作物だけではなく、畜産物も含まれ、その加工品も農産物と呼ばれます。
イメージ的には、
稲の種を蒔く→田植え→稲の開花→稲刈り・・・この過程で出来上がったものが農作物。
刈り取ったもみを乾燥→もみすり(もみ殻を取って玄米に)→出荷・・・ここで出来上がったものが農産物
というわけです。
ですので、一般的に私たち消費者が手に取るものは「農産物」なのですね。
もし家庭菜園をやられている方がいらっしゃれば、収穫しようとしている野菜は「農作物」ということになります。
農作物と農産物の違いを違いをまとめてみました。
細かい分類はややこしいですが、大まかには農作物があって、農産物が出来るというイメージです。
ちなみに、農作物は「のうさくぶつ」と読みます。
「作物(さくもつ)」には「農作業によって得られる野菜や穀物」という意味があるから。
「のうさくもつ」と読んでしまうと、意味の重複がおきてしまいますね。
読み方は「のうさくぶつ」一択です♪