フリーランスとはどういう意味?フリーターや自営業との違い

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1990年代後半、インターネットの急激な普及により、外国の文化が今まで以上に身近となりました。
フリーランスという言葉も、その頃入ってきた言葉です。
が、結局どういう意味?と思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事を読めば、フリーランスと、他の似たような言葉の違いが分かります。

フリーランスとはどういう意味?

フリーランスの語源

フリーランスという言葉は中世のヨーロッパで生まれた言語。
当時の槍騎兵 (lancer)たちは、報酬に納得できればその軍と契約を交わし、どの君主の旗の下で戦っても良かったのです。
忠誠心や主従関係が無いなんて、日本の江戸時代においては考えられませんね。
このシステムがイングランドに伝わり、傭兵は「フリー(英: free) ・ランス(英: lance)」と言われるようになりました。

フリーランスの意味

フリーランスとは、会社や団体などに所属せず、仕事ごとの契約を受けて所得を得ている人のことです。
フリー(英: free)という言葉の響きから、日本では「自由人」や「フリーター」のイメージと一緒になってる方も多いですが、その働き方はピンからキリまで、とても幅広いのです。
なので、自由人に見えるようなフリーランスもいれば、朝から晩まで鬼のように働くフリーランスもいます。
それは「労働基準法」などの労働法規が適用されないから。
労働時間や休日、さらには働く場所も自分で決めることになります。

フリーランスの仕事

フリーランスの仕事で代表的なものは、

  • ライター
  • カメラマン
  • デザイナー
  • プログラマー
  • エンジニア

まだまだ色々ありますが、基本的には1人で完結する仕事、パソコン(ネット環境)を使った仕事が多いです。

フリーランスとフリータや自営業との違い

フリーターとの違い

フリーターとは「フリー(英: free)」+「アルバイター(独:arbeit)」を合わせた言葉です。
余談ですが、「アルバイト」とという言葉は、明治時代にドイツから日本に入り、学生の間で隠語として使われていたものが広まったそう。
フリーターはフリーランスと違って「厚生労働省」で定義が決まっています。
フリーター・・・15歳から34歳(女性は未婚のみ)の卒業者で、パートかアルバイトをしている(する予定)の人
厚生労働省より https://www.mhlw.go.jp/index.html

なので、フリーターは雇われている(見込みもOK)非正規雇用(年齢制限あり)で、フリーランスは雇われずに仕事ごとの契約を請け負うという違いがあります。

ニートとの違い

フリーターと同じような言葉で「ニート」が並びます。
ニートも「厚生労働省」で定義が決まっています。

ニート・・・15歳から34歳(未婚)の卒業者で、仕事をしていない(するつもりがない)人

これは全く違いますね。
ニートは仕事をしていませんが、フリーランスは仕事をしています。

 
個人事業主との違い

個人事業主とは、税務上の所得区分で法人を設立せずに個人で事業を営んでいる人のこと。
つまり、事業主1人でも、従業員を雇っていても、法人ではない事業者のことを個人事業主と言います。
フリーランスとして働く個人事業主が増え、混乱してしまいそうですが、個人事業主=フリーランスというわけではありません。
というか概念が違う言葉なのです。

例えば個人事業主としてカフェや整体院を出している人も多いですが、その場合「フリーランス」とは言いません。
もしも整体院のオーナーが、若手整体師の出店コンサルを行っているとしたら、それはフリーランスとしての働き方です。
一人の整体師が出店して軌道に乗ったら、もしくは契約期間が終了したら、任務完了。
つまり、「仕事ごとの契約」となります。

個人事業主は、反復(繰り返し)・継続(続けて)・独立(組織に属していない)していること。
一方フリーランスは1つの契約が終わったら、また他のクライアントから、もしくは同じクライアントから違う仕事を受注する必要があります。

自営業との違い

そもそも自営業とは、自分で事業をしているという意味。
自営業には、「個人事業主」として開業する方法と、「法人」として開業する方法があります。
したがって、フリーランスは、自営業のうち「自由な働き方をする」という新しい働き方と言えます。
ただ、もう少し掘り下げて説明すると、「フリーランス」が「法人・個人事業主」と全く違う概念の言葉だとお伝えしたとおり、フリーランスとしての働き方をしていても法人となっている場合もあるので、「自営業」というくくりの中で、複雑に重なり合っています。
「サラリーマン」の対義語が「フリーランス」と思っていただければ分かりやすいかもしれませんね。
結論、「自営業=フリーランス」の公式が成り立ちます。

ノマドワーカーとの違い

ノマドワーカーは近年耳にする言葉です。
ノマドワーカーとは「ノマド(遊牧民)とワーカー(労働者)」を合わせた言葉(和製英語)で、「時間や場所に囚われずに働く人」という意味で使われています。
当社が運営しているコワーキングスペースでも、ノマドワーカー達が集まります。

ではフリーランスとノマドワーカーの違いは?
そこには定義の違いがあります。
フリーランスは特定の主従関係が無いこと。ノマドワーカーは特定の職場が無いこと。
つまり、仕事の契約のことを言っているのかか、仕事のスタイルのことを言っているのかか、という違いなのです。
ノマドワーカーには、フリーランスの人もいれば、会社に所属している人もいます。
英語では「テレワーク」と言うので、その言い方のほうがイメージしやすいですね。

まとめ

分かるようでいて、ハッキリと分からない言葉が、最近は本当に多いですね。
現在では、様々な働き方があるという時代の表れでしょう。
あなたは自分に合った働き方をしていますか?

コワーキングスペースを探す方はこちらの記事も参考になります。
コワーキングスペースでリモートワークを検討する方に!最適なスペースの探し方

フリーランス・・・働き方や、契約方法のこと。仕事ごとの契約。収入は「雑所得」や「一時所得」

個人事業主・・・法人の対語。税務上の区分。収入は「事業所得」。事業を始めてから1ヶ月以内に開業届の義        務あり(所得税法第229条)

法人・・・設立費用(株式で約24万円、合同で約10万円)を払い、事業をしている人

会社員・・・会社に所属し「給与」をもらっている人

ノマドワーカー・・・働く場所が自由な人。英語では「テレワーク」と言う。

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